現在当社にご入庫いただいた場合は100%事前見積もりをさせていただきます。
見積もり金額,内容ををご説明の後、お客様の了解をもらってから初めて作業開始。
入庫履歴がある場合は4年〜5年(車検2回分)の履歴を事前に確認して見積もりを作成します。過去の履歴を確認することで,無駄な部品交換や適切な消耗品の交換提案ができます。
作業途中で変更が発生する可能性があった段階でお客さんに連絡。ご希望をお伺いします。
大切にしているのは、お客様が今乗っているお車とどう付き合うか?ということをお伺いして,お客様のご希望に沿った提案させてもらいます。
そのため,初めてのお取引の際には教えていただきたいこと(お車の使い方,どんな風に整備をして欲しいか?などなど)をお伺いするので少しお時間をいただきます。
また,納車時は請求書だけでなく,交換部品の写真,不良箇所が有れば作業前の写真,今後のメンテナンスのオススメ,車検合格には問題ないので整備しなかった後日整備のご提案。
お客様の立場になって出来るだけわかりやすく,お支払いいただいた金額に見合う価値を提供しようと努力しております。
ここまでするには理由があるのです。
私が入社した当時は入庫時の事前見積もり、
納車時に整備代金をいただいていませんでした。
恥ずかしながら,請求額すら明確になっていなかったのです。
当時はパソコンを出来る人がいないため,全ての請求作業が手作業。作業工賃は基本点数表という専門誌から拾い出し,部品は請求伝票から転記
なので事前見積もりもできない状態あるいは出来てもとても時間がかかり,お待ちいただいている間には出来ない状態。
それゆえに,お叱りの声をたくさんもらいました。
多かったのが、思ったより高い!
前もって言って欲しかった!
こんなにかかるなら乗り換えたよ!
当時は整備に対する説明も伝える気持ちも足りてない部分がたくさんありました。
技術力が高ければよいと思っていたところもありました。
ちゃんと気持ち,希望を聴いてもらってないという感情的なもつれからお支払いしていただけないこともありました。
一生懸命,整備をしているのに、少しでも早く乗れるようにしよう、安心して乗れる車にしようと頑張っているのになんで怒られなきゃいけないんだ!と悔しくて涙したこともありました。
整備の技術に対しては真摯に取り組んでいても、
お客様の気持ちをちゃんと聴けてない、そして作業した価値を伝えることが出来てないことでお客様といい関係が築けずに寂しい思いを何度も、何度もしました。
そして気づいたことはお客様のことをちゃんと聴くこと。〜だろう、〜すべきではなくて、しっかり質問して言葉にならない気持ちを汲み取ろうと関心を持ってお付き合いすること。
そうすることでお客様との関係がとても優しくなりました。
それこそが自分がしたかったお客様とのよりよい関係でした。
数々に苦い経験からそれでもなお、お客様とのよりよい関係を創りたいとあれから20数年,試行錯誤をを繰り返しながら今があります。
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この記事を書いた人
- あなたの言葉にならない想いをくんで、それを提案できるよう心掛けて仕事をしています。釣り好きの社長です。
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