佐々木です。
お久しぶりです。
先日、入庫したクレーン付きのトラックの車検でのお話です。
かなりの重量物を運ばれるお客さん。
走行距離もかなり伸びている。
僕は車検、点検時の点検項目であるシャシ各部の締め付け状態は工具をかけて締め方向に回すことで点検している。これは修行時代にお世話になった会社で教わったやり方です。
ベテランの方や検査協会の検査官の方々は小さいハンマーでカンカン、と叩くだけで緩んでいるか判るそうですが僕はずっとこれ。
今回のトラックも下廻り点検のため工具を持って寝板で車体の下に滑り込んで点検していました。下廻りのボルトは工具を当てて締めると緩んでいるわけではないですが結構締まるボルトやナットがあるんです。
あのクルマのあそこの部品のネジとかサブフレームのあのネジとか。。。
こういう事例があるので時間かかってしまいますけどやはり手締めが僕にとっては一番。
さてさてトラックのお話に話を戻しましょう。
順調に数あるボルトやナット類を点検していきます。
プロペラシャフト(リヤタイヤに駆動を伝えるためのシャフトで走行中は回転します)のセンターベアリングを留めているボルトを点検していた時に
「ん?なんか変だぞ?」という感触がありました。
締まっているんだけど、なんだかムニュムニュする。。。
「なんだかやだなぁ、変だなぁ」(稲川淳二風)
と思い、ボルトを外してみると!
写真のようになっていました。
分かりづらいかもしれませんがネジの部分が痩せているんです。
おそらく長年使っていてほんの少しの緩みが原因でボディとすれて削れてしまったんでしょう。だからムニュムニュしてたんだと思います。
もしこのまま使用していてこのネジが外れて回転しているプロペラシャフトは落ちたとしたら。それが高速道路だったら。
新品ボルトを取り寄せて交換しました。
外して点検してよかった。修行時代にこの方法を教わってよかったし、ずっと続けてきてよかった。
時間かかるやり方ですがこれからも今までの経験と知識でお客さんのクルマ生活を守っていけたら、と思っています。
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